欧州辺境の地?ベラルーシより'07年にデビューした新鋭チェンバー・ロックバンドRational Dietの2ndアルバム。バスーン、ヴァイオリン、チェロ等の管弦楽奏者、キーボード、ギター、ベース、ドラムからなる彼らが奏でるサウンドは、チェンバー・ロックの雄、ユニヴェル・ゼロと、アヴァン・ロックを代表するカリスマバンド、ヘンリー・カウを融合させたような、正にツウ好みの王道チェンバー・ロックと言えるでしょう。シリアスで知的な演奏を聴かせる管弦楽隊、時折入ってくるエキセントリックな女性ヴォーカル、緩急自在、変幻自在に畳みかけるリズム隊が見事に融合し、ハイセンス且ハイクオリティなチェンバー・ロックサウンドに仕上がっていますが、決して難解ではなく、意外と気楽に楽しめるので、チェンバーロック初心者の方にもオススメの秀作です。
01. Pukhow
3.43
02. Dear Kontrabandist 6.28
03. Wet Moss
1.19
04. The Mourners 1.49
05. Closed case 7.36
06. Ariel's
last dream: Birobidjan 5.20
07. Horse Army 5.29
08. Condemended 10.47
09. On Tuesdays
3.41
Vitaly Appow - basson, saxophone
Nikolay Gumberg - drums
Cyrill Kristia - violin
Dmitry Maslovsky - bass
Anna Ovcinnikova - cello
Olga Podgaiskaja - keyboards, vocal
Maxim Velvetow - guitar, bass