電脳空間を浮遊する女声Voが物語る博物誌
90年代より活動を続ける京都のエレクトロ・ネオ・クラシカルユニット幼虫社の1stアルバム。作曲、プログラミング担当の井蛹机による、エレクトロニックでプログレッシブなアンビエント+ゴシック・ポップな音楽性、クリアなハイトーンが魅力のヂヂ(古庭千尋)のヴォーカルが描き出す、退廃的、ネオ・ジャポニズム的美学溢れる世界観は独特の魔力を放っている。クリスタル細工のように精巧で繊細な1曲目「マスイ」、メランコリーで灰水色なムードの中、僅かな希望の光差し込む8曲目「漂流」は特に美しく感動的。日本のインディーズ界屈指の名作と行って過言ではないでしょう。ネオ・クラシカル、アンビエント、プログレ・ファンにオススメです!
01. マスイ - anesthesia | 試聴 |
02. 2月12日広場 - 12.Februar-platz | 試聴 |
03. 月の七つの海 - the seven seas of the moon |
04. 廃園2 - eden II |
05. New Disease |
06. とかげ - salamandor |
07. 廃園1 - eden I | 試聴 |
08. 漂流 - voyage | 試聴 |
09. 船出 - departure |
Tsukue - programming
Dgidgi - vocal, programming