X-legged Sallyの尖がりギタリストPierre Vervloseemの2枚目のソロアルバム。彼のキレキレのパワフルギター&ベースに、キーボード、ドラム、トランペット、そしてヴォーカルまでフィーチャーし、骨太なアヴァンロックをとことん追及している物凄い作品です。ヴォーカルをフィーチャーしているだけあり、普通にロックを聴く感覚で気楽に楽しめます(中には、スローなバラードも有り!)が、もちろん変人の彼のことですから一筋縄で行くはずがなく、あちこちに散りばめた屈折した変態性、予想もつかせぬスリリングな展開には大いにハラハラ、ドキドキさせられます。とにかく曲、サウンドのセンスの良さと、パワフルながらも余裕さえ感じる落ち着いた演奏には、脱帽。恐るべき傑作。アヴァンロックファンにはもちろんの事、アヴァンロック初心者の方にオススメです。ただし、これを聴いてしまうと、もう普通のロックでは満足できなくなるので要注意!
01. Tiny Smalls
02. Slow International Surfer
03. Undersexed
04. Hurl
05. Pure Hell
06. Mister March
07. The Next One
08. River
09. Sorry
10. Wrong
11. Gas