チェコの音楽事情はよくわからないですが、いくつか購入した感じでは、チェコには実力派が多いと思いました。その中でもこの作品は現代音楽に上手に民族酌をちりばめ、一切泥臭さがないばかりか洗練されている。入手困難だと思っていたので購入でき、実際に聴いて大満足です。
トラディショナルな中東の楽器はほとんど出てくるので、アラブ古典音楽好きの人もたまには古典ポラリーというか、今ディショナルなグルーヴ感をチェックしてみるときっと面白いと思います。
まさに古代の儀式といった感じで、プリミティブな雰囲気にあふれています。太鼓が力強くて、ぜひスピーカーで大音量で聞きたい一品です。(ご近所には少々怪しまれるかもしれません^_^)
一曲一曲が似ているわけではないのですが、アルバム一枚通して聞いたときにもう少し語りのバリエーションが欲しかったと感じたので-★1です。
試聴の出だしでズキュンと来た人には激オススメです。
この作品を聴いて一番に感じることは、「楽しめる」ということです。
ポップスっぽいロックというか、中心はロックで、洒落ている感じだったり、結構ゴリッとしていたりと幅が広いけれど、やはり軸はぶれていない、自分たちの音楽をしっかり持っているグループだと思います。
視聴してすぐ購入した一枚。
女性ボーカルの声が幻想的で、その美しさに酔いを覚える。
薄曇りかしとしと雨の降る日に聴いてもよく似合う。
第一印象は知的。
ピアノ・トリオで、しかも余計な音が入っておらず、ガンガン弾きまくっていないところに清々しさも感じます。
やはりヨーロッパのしかも東の方なのでそういう傾向なのでしょうか?
全くの私見ですが、初夏の朝に合っている感じがします。
アルバム全体の底にある懐古的で甘やかな流れのなかに
まだ言葉を知らなかった幼少期の無意識や、子どもの宇宙がならびます。
特に現実から夢想へ情景が絞られていく演出は見事でした。
日常のふとした時によみがえる記憶に
思いを馳せるひとときを音楽にしたならこのようになるのではと思います。
失った時への慈しみと哀しみ、言いようのない愛しさが曲に満ちています。
男性・女性voは
メインvoによくある「オケよりも私を見て」感がなく
聴くことを強要させないとても不思議な歌声。
Sunset Wingsの作品に漂う優しげな雰囲気はそういったものに起因しているのかもしれません。
失なわれた美しい時を結晶させたような作品でした。