フォーク、エスニックというジャンルですが、ギターの存在が時にポップで時にロック。9曲目のインスト曲はゴリゴリしたベースもかっこ良く、これはもうプログレですね。この手の曲がもう少し多ければ星5つだったのですが。
静かだが力強い情熱を与えてくれる印象深い作品です。・・・そう、まるで心臓を鷲掴みされたような感覚です。チェコ語独得の響きがコマーシャルに陥る事の無い旋律と相まって耳から離れません。私にとって欧州音楽の第一歩が、この作品でした。
・・・真にストイックDEATH☆(-_-;)
gothicaのメンバーによるソロユニットの1st。gothicaは聞いたことがないので分からないが、聞いた印象はdepesche mode、de/visionをもっとゴシカルにしてダークアンビエントの要素を加えたシンセポップって感じ。暗黒的、静かで儚く美しい音の世界観と抑揚の少ないダウナーなボーカルが合わさり、arcanaとはまた違った雰囲気があります。
6曲目のNew Dawn Fadesではロック調のギターサウンドを取り入れた曲で格好良く、個人的にお気に入りです。難を言えばインストが多いのがやや不満ですがアルバム全体を通してコンパクトで聞きやすくクオリティーは非常に高いです。
1~8曲目は現在のダークアンビエントとは違い、ハンマービートとシンセを用いたネオクラシカル路線でまるでファイナルファンタジーの様な荘厳的で神秘的な世界観を感じさせます。前半は94~97年のデモテープの曲で音はやや古く感じるが意外とメロディーラインはしっかりして音楽の体制が整っていて単調さは感じません。
9~11曲目は前半と違ってダークアンビエント要素が加わり、より無機質さや暗黒要素が感じられます。12曲目は8曲目のリミックスでボーカルが語りではなくメロディーにそって歌っていて、迫力も音の厚みも増してさらに格好良く作り直されていて個人的に気に入りました。
ほかの方もおっしゃっていますが、かっこ良く、面白い音です。テクノの要素を取り込んでハイセンスなサウンドに仕上がったという解説を変に誤解して、あとジャケのしょぼさも手伝って、前作を気に入っていたのに買うのを後回しにして数年経ってしまいました。テクノ系の要素も生のグルーブにしっかり取り込まれていて、最後まで飽きない音です。リズムがタイトでいいですね。
Tara Fukiが好きで、このcdを購入しました。とても美しく完成度の高いjazzでした。ただ、個人的にはもう少しTara fukiみたいな毒気があるとよかったなあ。
メロディも良いんですが、欧米のピアノ主体のバンドと比べて、リズムやバンドのグルーヴを大事にしている感じがします。細かいことより、ノリを大事にしているところがロックでカッコよかったです。
知的で普通ではないけれど、とても聴きやすく最後まで楽しんで聴けました。ロック、ジャズ、現代音楽と色々聴いてきましたが、新鮮でした。アルゼンチンって奥が深いですね。