これはNew Waveというよりも、トラッドをベースにした深みのある作品です。トルコを中心に、ハンガリーやブルガリアのトラッドが取り上げられています。オリジナルの曲と思われる5曲目も、もろバルカン・ミュージック。たまりません。
ラジカル・トラッドの流れを汲みながらも、そうしたジャンルを超えた素晴らしい作品ですね。正にビョークを思わせるフェロー諸島出身の女性ボーカルのインパクト、緻密なアレンジと、聴き応え十分の傑作です。
ハープの優しい音色と美しい旋律がとても心地よいアルバム。
音楽のよさを改めて教えてくれます。
私の場合、聞き惚れてしまって眠るどころではありませんでした(笑)
白状しますと、ザビエルレコードさんとめぐり合い、その素晴しい作品の中でも、このBlack Tape For A Blue Girlはすっかりファンになってしまいました。
当然、本作も相当気に入ってます。
最近のメジャー所は、ヨーロッパ耽美主義を至上としているアーティストが非常に少なくこの手のバンドがチャートを賑す事も少なくなっている現在、彼らのようなバンドは大変に貴重です。
このBruno Sanfilippoさんの作品の購入はこれで3枚目となります。
いいですねー。
最近、やれ癒し系だとか、いざ聴けば結構聞き流してしまう作品群が多い中、Bruno Sanfilippoさんの作品は(マイナーな活動だから出来る芸当か?)、決して売れ線に迎合する事無く作品にたいするポリシーみたいなものを感じます。