ケイト・ブッシュと比較されるだけのことはありますが、比較しないでも、充分明確な個性を感じるアーティストだと思います。クセが強すぎずポップながら、ちゃんと一つの世界を作っていると思いました。曲もPOPSとROCKの中間のような感じで、幅広いファンを掴むのではないかなと思います。
La Nuit des Feesの第二弾です。
こちらも豪華な妖精のイラスト満載のブックレットが付いていて視覚的にもPrikosnovenieの世界を楽しむことが出来ます。
収録曲は一作目とは異なっていて、収録アーチストを絞ってアーチストの魅力に焦点を当てています。RAJNAはエスニックなDead Can Danceというところでしょうか、ASHRAMは説明不要でしょう。
しかしなんといってもこのアルバムではわたしが好きなアーティストであるロシアのCAPRICEの組曲が聞き物です。ファンタジックなヘヴンリーヴォイスと室内楽的アンサンブルの世界はまさにPrikosnovenieの魅力をそのまま伝えていると思います。
妖精のレーベル・フランスのPrikosnovenieのコンピレーションアルバムです。、同レーベルにはFairy Worldというサンプラーのシリーズがありますが、こちらは豪華なBoxセットで同レーベルの魅力でもある妖精のイラストが入ったブックレットが付いています。
内容も充実していて一曲目のCecil Corbelからアイリッシュファンも満足することでしょう。後半部分は同レーベルのアーチストのセッションによる未収録曲で、こちらも聞き物です。私は特に5曲目のKlaraが好きです。Corde Oblique的な楽曲ですが、静かな導入部からドラマチックに展開する後半までまさに感動的です。
最初期のKaipaを想わせる親しみやすく哀愁漂う日本人好みの泣きのフレーズが、しっかりとした演奏に心地よく乗った大変良質の作品です。ちょっと大仰なところもプログレファンにはたまらないところ。
3作品全て購入しました。ジャジーな要素も取り入れながら、ノスタルジックかつシュールな世界を紡ぎ出しています。楽曲が良く出来ているので、何度聞いても厭きません。