正直に告白すると、このアルバムで初めてイラストレーターのVictoria Francesさんの存在を知った私めに大層な事は言えませんが、ダークさの中に何と言いますか「可憐さ?」とでも言えばいいのか?何とも言えない哀愁があります。
この感覚は日本人好みのものだと思います。
聴く度に何か得も言われぬ感覚に溢れます。
音的にはデットカンダンスの系統ですね。但し、本家よりよりダークでヘビーかな。
また、ジャケットの体裁も何やら古えの古文書っぽく、扉を開けば冒険譚へ。中々秀逸だと思います。
少し気がついた点を書かせて貰うと、楽曲が全編クライマックスである為、豪華過ぎて途中でゲップがでそうな点かな。
大変好きなタイプのアンビエント作品です。正直言ってアンビエント作品の中には余計な(聞きたくない)効果音やパートの一部に必要性を感じない和音や音色が入っていることがあるのですが、Max CorbachoやKit Watkins,Bruno Sanfilippoの作品は、必要な心地よいサウンドだけで構成されていて大変気持ち良く聞けます。少し大きめの音にして、その不思議な世界観にのめり込むのも良し、音を小さくして何か作業をする時のBGMにしても良し、中くらいの音(笑)にして、ぼう~っと疲れを取り癒されるも良し、その効果は絶大です!
これは素晴らしい。アンビエント作品は世に多数あれど、イマジネイション豊かで深い独自の世界観、安らぎを与えてくれるものは数少ないですね。音色や音質、音のバランスや強弱など研ぎ澄まされた感性を持っていないとできない音楽だと思います。Kit WatkinsのThought Tone 1やMax CorbachoのArs Lucisと共にアンビエントの愛聴盤になっています。Bruno Sanfilippoのアルバムはすべて揃えたいと思っています。
結構なベテランで最新のアルバムなので購入したが、ドローン音やノイズが鳴り響く中、哀しげなピアノのメロディーが美しく印象に残りました。13曲目がドラマティックで好きです。他の曲も質が高くて気に入ってます。