本家L'Ham de Focが、バルカンのトラッドやオリジナル曲も交えた幅広い音楽性を追求しているのに対し、本作はスペインのトラッドに焦点を当てています。それでいて決してワンパターンにならず、非常にクオリティの高いアルバに仕上がっていると思います。トラッドのかっこよさが堪能できる、素晴らしい作品です。
所謂ヒーリング系の音ですが、聴いていて心地良さは感じます。「炎のランナー」時のヴァンゲリスのような音ですかね。プログレ・ファンにも堪えうる音です。
ガラス細工のように儚いアコースティックな音が幻想的。男女ヴォーカルの掛け合いも見事なまでにフィット。ロシアにこんなハートフルなグループが居たなんて感動です!!
このアルバムには驚嘆というか、とても感動しました。
まるで架空の映画のサントラみたいな視覚的なイマジネーションがわくアルバムでした。
ロングサイズのデジパックのジャケットも含めすべてがトータルアルバムという感じです。
このThe Moon and the Nightspiritは確か2ndアルバムを聞いて衝撃を受けて再入荷した1stをすぐに購入。
今回のアルバムもその期待を裏切ることなくとても良かったです。
殆どエレキ楽器(やエレクトロニクス機器)を使わず、このフォーマットで浮遊感のある楽曲をやってのける彼らの演奏には圧巻です。
蛇足ですが、ハンガリーという国は民族的にも変拍子の民族か?
数多いヨーロッパのアーティスト達の中でも非常に個性的な存在です。