優美な音世界に陶然となりました。
その歌声は美しく優しく,聴く者をそっと包み込んでくれるような,聖母のような包容力さえ感じます。
終盤近くの[AveMaria]には,言葉を失うほど心が震えました。
文句なしの★5でした♪
映画音楽をイメージした,という本作品,
耳を傾けたその瞬間から深遠の世界へと,いざなわれます。天上から響きわたる精霊の歌声に,いつしか心は異世界へ。
何度聴いても、この感覚は褪せることがないのです。
Desiderii Marginis氏の音は非常に好みですが、このアルバムだけに限ってはなんか絶賛出来ませんでした。
店主様のレビューにもあるように、まさしく「別アーティストの作品」です。
それぞれがチェロとボーカルの女性デュオという、その存在そのものがユニークですね。デュオという最小ユニットが奏でる音はシンプルであるだけに、力強くも憂いを帯びかつ美しい楽曲の良さが光ります。
アルバム全曲にわたって終末感が漂っています。殊に終曲のThe sweet hereafter。この曲には本当に深い悲しみを感じます。
店長さん同様、プラハで生で拝見して、CDの発売を心待ちにしてました。
Matej氏は、トリオの印象が強く、管楽器が入る事で、Matej氏のピアノが、あまり印象に残らなくなってしまうのでは?という危惧がありましたが、5人編成で、より魅力が増した様に思えます。
目を瞑って聴くと、プラハの夜がフィードバックされます。
>CDの外装→異国から手紙が届いたかと思う様な美しい紙質の包装でした。
>音楽→全体を飾るチェロの演奏は"すばらし過ぎる!"という訳ではなく、割と普通ですが、耳心地の良い上品な音色がしっとりと広がります。
>曲→アルバム中3番目の曲{ポエジイ:紫詩}ですが、[語り]と[歌]が入っています。
歌はかなり音を外しています。語り口調は多少酔いしれ過ぎています。
とても上手いとは言い難いものでした。
チェコには昔ちょっと縁がありまして。。。でも、当時はチェコのロックに興味があっても、なかなか音源にたどり着くことができなかったんです。
そんなわけで、ザビエル・レコードさんには大感謝なのですが、視聴したり、アーティスト名からYouTubeで動画探したりしている中で、ぐっと来たのがOTKでした。
自分の大好きな、80's~90'sのUSオルタナの流れを感じる内向性なノイズ・ギター。さらにそこにスクラッチからホーン・セクションからストリングスとかぶせるかぶせる!
それを見事に陰鬱でカオティックにまとめ上げるすばらしさ。オルタナティヴの精神はいまだ絶えず、って感じてうれしかったです。